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窓辺でお茶を

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遺伝子組み換えイネ

遺伝子組み換えイネ



 遺伝子組み換えイネを野外で栽培する実験が国内で行われており、それに対して中止を求める裁判が起こされています。
禁断の科学裁判

 たまたま検索してぶつかった情報でしたが、先日、遺伝子組み換えイネの危険性についてお話を聞く機会がありました。

 遺伝子組み換えというと、遺伝子の一部をとって、かわりに何か別の遺伝子を入れるように思いますが、実際は別のものの遺伝子を挿入するだけで取り去ることはしないのだそうです。

 イネの場合、カラシナのディフェンシンを作る遺伝子をイネの遺伝子に入れるのだそうです。ディフェンシンとは、聞きなれない言葉ですが、動植物が病原体などを防ぐために出す物質です。ヒトだと呼吸器や腸の壁からディフェンシンを出して病気を食い止めています。抗生剤など見てもわかるように、常にふれさせていると菌に耐性ができてしまうので、必要なときに分泌されます。

 農水省はディフェンシンが細胞膜の内側から外に出ることはないと主張していますが、根拠になる実験というのは、10℃の超純水を使って行われたそうです。超純粋の田んぼなんてありますか?イオンがあるとディフェンシンが溶け出すという実験結果はすでに出ているそうで、田んぼにはイオンがあります。

 もしディフェンシンが田んぼに溶け出してしまうと、田んぼにいるたくさんの種類の菌がディフェンシンに対して耐性を持つ恐れがあります。菌
抗生剤に耐性ができて恐いのは病気にかかった場合ですが、ディフェンシンに耐性がある菌が出現すると、最初から病気を防ぐことができなくなります。植物と人間のディフェンシンは違うといっても菌に対する攻撃のしかたが同じなので、カラシナディフェンシンに対する耐性菌ができるということは、人間や他の動植物にも危険なことなのです。

 遺伝子組換えイネ開発者もカラシナディフェンシン耐性菌の心配はしているそうです。

 さて、私たち消費者は一度自然界にまかれてしまった花粉は取り返せないし、疑わしいものは食べたくない、という姿勢ですが、学者はほとんど組換え推進派なのだそうです。というのは、危ないという結果が出そうな研究には研究費が出ないからだそうです。


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